マッスル坂井×松江哲明「動物大集会 vol.02」@阿佐ヶ谷ロフトに行ってきましたよ。

「メッセージを全面に出しすぎ」須藤元気さんのアダ名だそうです。有吉さん尊敬します。
さて、行ってきましたよ。伝わるかな?



●当日の詳細

動物大集会 vol.02「クリエイターとウソとホント」

昨年10月、タワーレコード新宿店10周年記念イベントの一環として企画されながら、松江監督のご家族に不幸があり急遽マッスル坂井単独トークショウ(a.k.a.「クリエイターと音楽」)として開催されたスペシャルイベントが、装いを新たにリターンズ!
映画、ドキュメンタリー、AV、テレビバラエティなど近しいルーツを持ちながら、それぞれオリジナルな表現手段で突っ走るふたりのウソとホントにまみれる一夜。
トークあり、映像あり、サプライズあり(?)でお届けします!!

【出演】
マッスル坂井(プロレスラー)
松江哲明(ドキュメンタリー作家)

【司会】
九龍ジョー(ライター/編集者)

OPEN 18:30 / START 19:30
前売¥1,500 / 当日¥2,000(飲食代別)
WEBもしくは電話(03-5929-3445)にて予約受付中!
http://www.loft-prj.co.jp/lofta/reservation/reservation.php?show_number=128

●その1
・阿佐ヶ谷遠い!と文句も言いたいが、店の空気&料理&ブロジェクタの鮮明度は新宿の数倍上なんで我慢します。
・会場イン。客が5人。集客少ないのが逆に新鮮になる。
・控え室がステージ直脇部屋なんで、なんか声がだだもれ。
・開演。マッソル氏が例の釣り帽子を被って登場。「どうですか?みなさん。今日はね〜」一人喋りが無駄に長い(笑)
・なんっつーか心がこもってない。思い付いたことを喋ってばかりだ(笑)。ちゃんとやれ。再現する気もないので、ここまで。
・で、マッソル氏の”とても素晴らしいドキュメンタリー監督”とかそんな感じの呼び込みの後に、松江監督登場。
・松江監督「今日はとても怒っているんですよ」とのことで、なにやら口論がスタートする。



※参考;マッスル坂井トークイベント
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5594525
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5596519



●その2
・話の概要としては、以下の感じだ。(映像を流した後に再度説明)
1.マッスル牧場クラシックdvd発売イベント@新宿タワーレコードにて、当初は松江監督との対談予定であった。
2.しかし、前日の吉田豪イベントの後に「松江監督の身内の不幸がありまして、明日は欠席します」とのアナウンスがあった。
3.当日。担当の九龍氏と坂井氏が欠席理由を報告。巡業終わりでテンションの高まったまま、九龍氏と坂井氏は深夜のファミレス(中野坂上)で喋っていた。
4.そこで電話が。松江監督の彼女からで、”通行人と喧嘩になって、警察も集まって来て、大変なことになっています。助けて下さい”的電話があった。しかも泣きながら。
5."これは今直ぐ向かわねば!"だったそうなのだが、この日はちょうど坂井氏がタノムサク鳥羽選手より頂いた、大量のエロティックなdvdが鞄にいっぱい。
6.警察が沢山いる状況にて、こんなもの持って行ったら不味いので、一旦坂井邸にdvdを置いた後、現場に直行。
7.現場に行ったら、松江監督が警官に囲まれている。しかし、彼の方の顔面はボコボコである。
8.九龍氏と坂井氏の協力の元、なんとか状況は終息したが、やっぱりアレコレあった関係上イベントは出席出来ないということになった。
9.そんなことをイベントで報告。しかし、関係者の了解のないままタワレコ特典dvdに収録。後に勇士がニコニコ動画にアップ(笑)



●その4
・とまあ、その経過が松江監督には納得いかない様子なのである。
・坂井氏「二人だけじゃ話は進まないので九龍ジョーこと九龍氏を呼びましょう。九龍さんのことを知っている人?はい、そこの帽子の君?」
・帽子「えーっと、タワレコのイベントで、ガチガチになりながら、ポエムを読んでいた方ですよね?」
・坂井氏「そう、その通りだ。彼は有名な谷川俊太郎に影響を受けた(略)」
・そんなやり取りの後に、九龍氏登場。「俺ってポエムやってんですか?」
・ごめんなさい。アレってポエムの朗読かと思ってました(笑)まあ、いいか。
・で、松江監督と九龍氏の討論がスタート。
・松江監督の主張(要約)「自分の了解のない所で、こんな話をされても困る。しかも事実を知ったのはニコニコ動画にアップされた後である。事由が事由だけに、やっていい事と悪いことがある」
・九龍氏の主張(要約)「こんな事を話したことはこちら側のミスである。しかし、動画媒体云々はこちらも知らなかった。しかし、優秀なドキュメンタリー作家である松江監督が、この程度のことで激怒するのは器が小さいのでは?」
・坂井氏の主張(要約)「ね?こんな事がゴールデン街の文壇バーで夜な夜な行われているんですよ」



●その5
・ここまでで気付いたことをいくつか。
・九龍氏:クイックジャパンにて、マッソルの記事を書いていた「九龍ジョー」なるライターは○○○○氏。記事を読んだ時は「誰?」だったから納得だ。
・松江監督:別イベントだと、ちゃんと理路整然と主張もできるし話も上手。今回は甲高い声で、汗も尋常でない。怒っているのだが、なんだか”話の分からないキチガイ君”チックになっている。
・坂井氏:着用している帽子がこの前のdvdと一緒。さすが釣り師。
・ここら辺でトークとは関係ない方向をキョロキョロしだすマッソル氏。あれあれ?
・客席中程にて、号泣している女性あり。なんと彼女は松江監督の彼女だったのである!!
・ステージに上がり再度トーク。しかし、彼女は泣いたまま。討論も平行線をたどる。
・坂井氏「泣いたままでなんにも喋りませんね?せっかく上がったんだから、なんか話しませんと!」
・松江監督「え?なになに?”今日は何も食べていない?朝も?え、起きたの夜6時?”」
・坂井氏より提案。お腹の減った彼女の食事を作ることで、この勝負の決着を付けることに。題材はカレー
・なぜカレーになたのか?理由をアレコレ言っていたが完全に忘れた。まあ、日本のソウルフードっつーことで。
・九龍氏が九龍雄山となり、この勝負を預かることになると宣言。
・場内暗転。鮮やかなライトと美味しんぼオープニング曲” Dang Dang 気になる”が流れる。
・料理の準備のため、休憩に入る。唖然とする客を残して。



●行列



●その6
・二人のカレーのプレゼンタイム。まずは松江監督から。
ココイチ松屋すき屋、吉祥寺ガネーシャ(バンド水晶の舟のメンバー経営)、中野YAMIYAMI、そして中野ミツボシ等々、この数日はカレーばかり食べたことを、写真にて披露。以下各評価(自分用メモ)
ガネーシャ:香辛料を大量に使用し一口食べる毎に変化しとても美味しい。
・中野ヤミヤミ:一日三回食べても大丈夫なほど。しかも中のキノコがいい。
・中野ミツボシ:メンチカツがここの店で一番いい(坂井氏も納得)。あ、この行列は隣のつけ麺屋です。
・結果、香辛料を多く使用すること/キノコ&タマネギを多くすること/T4試写明けのダウナーな中料理を実施。そんな映画だったんですかー。dvdにしよ。
・坂井氏のプレゼンタイム。
・カレーの付け合わせに付いての考察。「福神漬けは理解できる、カムイ伝を読むと。しかし、らっきょうってなんだよ!」
・らっきょうを調べていくうちに、エシャレットという食材にぶち当たることになる。
・らっきょう自体は、育成から精製までの手順が多く、時間もかかる。なので一年もので早く収穫した未成熟のらっきょうを商品化することを発案。そのままの名称であると、商品としての引きがないため、フランスの食品のエシャロットの名前を「勝手に」拝借して出荷。
※ここら辺の経緯は検索して下さい。こんな感じで名称決めるって適当で素晴らしいな。
・この無責任な食材を使用することに。しかも付け合わせでなく、中に入れる事を宣言。あの〜「究極超人あ〜る」に同様のネタがあるんですけど。
・カレーの本場インドでは、香辛料は調味料としてではなく、むしろ薬・漢方薬の役割となっている(衣食同源)。なので知り合いから、漢方薬を調達し中に。
・九龍氏「このペットボトルはなんですか?」坂井氏「先日のddt新木場大会にて試験的に販売されたものです。フレンチカレーミツボシの新商品(新カレールー)猪熊さんより頂きました。今お店に出しているサラサラしたものではなく、とろみが増しています。美味しいです。これを中に入れます」
・九龍氏「漢方薬もルーも全て頂いたものばかりじゃないですか!」坂井氏「まあ、プロレスは一人では出来ませんので。周りとの共同によって造り出されるものですから」



●カレー

あ、普通のブログっぽいや(笑)
黒めがマッスル流れ星カレー/その隣が松江ロマンスカレー



●その7
・いざ実食。並びましょう。しかし、なにこのイベント?
・われ先にと並ぶ方々。最初近辺の人はご飯あり。いいなあ〜。
・坂井氏に貰う際に、もう一すくいしたので、もっと貰えるもんだと思ったが違った(笑)意地汚いヤツだと思われたであろう。
・松江監督「自分の作ったものをリアルタイムで味わってもらえる。映画はタイムラグがありますんで、これは超嬉しい」そんなものか。
・松江監督のカレーはやっぱりスパイスがきいていていい。専門店のカレーといった感じ。キノコと大根が特徴的でいい。
・坂井氏のカレーは、ミツボシ新作ベースとなるんでしょうが、家カレーだなあ。らっきょうの細かいのが、けっこう合うなんて。
・正直な感想を言うと、松江監督の方かな?マッソル見物に来た客としては贔屓しないといけなのですが(笑)
・しかし、ミツボシ新作はこんな風か。サラサラの方がいいような気がしますね。あそこはご飯が固めなんでそれに合うのかな?



●その8
・判定。客が2票で拍手判定。「それだと本当の票にならないんじゃないですか?」坂井氏「美味しいと思った方に力強くやればいいんで、本当の票ではなくてもいい」あ、マッスルにも言えるなあ。
・で、九龍氏/彼女さん/そして、客の枡野浩一氏(笑)なんでいるんだよ。
・九龍氏「坂井さん、隠れていないで」坂井氏「怖いんです。ほらこうやってモニターに隠れているぐらいですから」九龍氏「坂井さんは、今は観客恐怖症なんですね(笑)」
・あらあら、そうなんですかー。怖がる必要はないんじゃないのか。こちら側はそんな意識でいられると困るというか。
・観客判定。松江監督勝利(笑)。九龍氏/枡野氏で票が分かれる!分かり易い!
・枡野氏「いま、検索したんですが、坂井さんのエシャロットの説明が間違ってます」坂井氏「自分もそのwiki見たんですが、解釈が違っていると!」枡野氏「そうですね(笑)」
・そして、最後の判定は彼女さん。松江監督「どっちがいいの?」彼女さん「どっちも美味しかったど、二つのカレーが合わさった所が一番美味しかった」
・九龍氏「二人の才能が合わさった所が(略)、二人のクリエイターが(略)」
・松江監督の日記によると、一番言いたいのが「混ざった所が美味しい」だそうだ。詳しい説明はもういいか(笑)。引き分けで終了。お客置いてけぼり。



●その9
・最後はマトモなトーク。マッスルと松江監督の未来は?
・最新作「あんにょん由美香トーク。なんでこの作品を作ったのか?
・まあ、ここら辺はあんまり書いてもダメかな?関連書籍を参考にして下さい。生前の林由美香さんとの思い出なんか、とってもいい話なんです。
・松江作品とマッスルとの対比話。「このリアルタイム感、生でダイレクトにやる、しかも取り返しがつかないってのは」
・「いい/悪いでいうと、あれはギリギリアウトかもしれない。他に言うべきことが、そこにはなかったし、別の何かを言うとそれは嘘になってしまうし」
・プロレスというジャンルが元来持っているカタルシスや多福感について。「今はそのステロイドを抜いている時期なんです」ああ、やっぱりそっちに行くのですか。



●余談
・松江監督のトークがよかったです。一種のプレゼンタイムでもあるし、自作品をこんなにアピール出来るってのが素晴らしい。
・その証拠に、前売りが帰りに販売されたけど、大多数が購入していた様子。本人が「うおおおおお!」とか驚かれたみたいですが。
・マッソル氏が隣で何かやっている。「前売りチケッツに松江監督の電話番号が書いてあります!人生相談を3回まで受け付けますんで」
・まあ、本当に書いてあるんですね。マッソルと松江監督自信も本当にかかって来るとは思っていないだろうし、実際にやったらドン引きだろうな。



●看板



美味しんぼ Dang Dang 気になる


●水晶の舟