2007年の鴨志田穣


あ、今日か。鴨志田穣の事を書こう。


前に書いたかもしれないけどね。
鴨志田穣のお別れ会ってのが皇居の近くのホテルで開かれたんだよね。一般も参加で。

で、当日行ったら現場がコントロール出来ないぐらい人が来て。毎日の担当さんが「こんなに参加されるとは正直予想してなくて」とか言ってたんですよ。

鴨志田穣の笑顔が大きくある写真(でも闘病中の最後なので帽子被ってたな)の前に順番で花をあげるんですけど、大勢の人が来たからその途中で西原理恵子の挨拶が始まったんだ。

ちょうど俺はあげる直前で目の前で西原理恵子が黒い和服で赤いかんざしを付けて挨拶したんだよな。奇麗だった。

「え?」って止まったけどスタッフが「行って下さい」って言われたので挨拶中で西原理恵子の目の前を通ったんだ。

そうするとステージとは逆向きになるから客側を観たんだけどみんな泣いていたんですね。

結構楽しい感じの式かと想ったら喪主の挨拶みたいだった。

そして、西原理恵子が最後に「格好いい男でした!」と言って挨拶を締めたんだよな。

いろんな人が挨拶をして高須院長が仏陀の言葉を引用したり。勝谷誠彦が「なあ、鴨!いい女を捕まえたな!」と写真に語りかけたりして。


ひよとガンジが友達と走り回ってたりしてたと想う。


鴨志田が撮影した写真が沢山展示されてて、まあ後進国の最下層の子供達の笑顔の写真とか満載だった。

一人目の子供が生まれた直後の西原理恵子が出た時にみんなが「若いー!!」って声を上げてた。
でも、もの凄く不思議で真剣な表情で自分の子供を見つめてる写真で。


その展示してる写真の最後にイラクで頭を撃ち抜かれて死んだ鴨志田の師匠の橋田信介が膝の上にひよを乗せて二人で笑ってる写真があったんですよ。


笑ってる顔が西原理恵子そっくりというか同じ顔だったんだよ。



みんなそこで泣くんだ。



そして、帰りに鴨志田が普段使ってた専用の奥さんの絵が満載の原稿用紙と同人誌をもらって。
家族の写真と西原理恵子の漫画が掲載されてて。
お父さんと子供達の話だったと想う。4ページぐらいかな。

あの漫画は今でもどの本にも収録されてないんですよね。
あれ、家のどこにあるのかな。


まあ、2007年3月20日だったんですね。


そんな話を想い出したとさ。



以上。