第4回「西原理恵子の人生画力対決」@新宿ロフトプラスワンに行ってきましたよ。

西原理恵子が全ての漫画家に喧嘩を売ったら、藤子不二雄A国友やすゆきがやってきたでござるの巻」このタイトル作った人を尊敬します。
さて、行ってきましたよ。細かい部分は他の人のヤツを参照して下さい。



●当日の詳細

ビッグコミックスペリオールPresents
第4回「西原理恵子人生画力対決
スペリオール誌上にて「すべての漫画家に喧嘩を売ります」と宣言して、21世紀のコミック界を恐怖のどん底に陥れた西原理恵子!いよいよライブで、偉大なる漫画家先生たちと、画力対決します!

【対戦相手】藤子不二雄A先生、国友やすゆき先生
【出演】西原理恵子
【司会進行】八巻和弘(小学館編集者)

OPEN 18:00 / START 19:00
前売¥3000(+飲食代)
前売券はローソンチケットで5/9より発売(一人2枚迄購入可)
【Lコード:36294】
※チケットの整理番号順の入場となります。
※前売券売り切れ次第、当日券なしとなります

●道中で見つけました。



●その1
・早めに新宿駅に。なんか人が多い。ああああ!ドリームの公式記者会見だ(笑)カンセコどこだ!どこなんだ!お前にしか興味はない。
・とか言いながらも、某他団体のグッツを着用しているので、なんかいろんな意味でロフトに急ぐことに。もし写っていたらかなりシュール。
・ロフト前で看板を撮影しているグループあり。CSとか貧乏系列(失礼!)なのとは違って、スタッフの数も多いし使用機材も高級。まあ、地上波なんですがね。
・並んでいると、某さんが。いかに治虫先生の技術が卓越しているのかについて語る(先日の展覧会ですね)。まあ、”カラーは○○先生だ!”とか言うのは禁止だけど。
・会場に入ると、席配置がいつもと違う。丸テーブルがなくて、席がびっちり。トーク中にて、150枚近くの限界まで売ったそうで。ここまで入ったイベントって何時以来かな?「細田守イベ」とか?あ、「輸入盤規制問題イベ」が最高か(実質無料だったけど)。あれは立ち見限界までだったからからなあ。
・当日券完売だからみっちみち。チケッツ渡すために入口行くのも一苦労。
・ぼちぼちいい席をゲット。前回の存在すら知らなかったカルカルイベとか、頑張ったけどどうにもならなかった回もあるんですよねえ。
・劇場版「女の子ものがたり」の主演女優を折り込み広告で知る。まあ、関係者/鑑賞者全員が思ったことは書かないぜ(笑)



●その2
・開演。萌え萌え西原先生&風貌に変化なし八巻編集登場。うわあ、この二人って基本的には風貌はあんまり変わってないような気がする。
・ここ最近の映像化ラッシュについて。凄いね、やっぱり。去年に「もうすぐフィーバーが来るかも?」的ことを言ってたけど、そうなった。
・時効なんで書くけど、西原先生がイベントで「なーんか時をかける少女の監督だっけ?が、いけちゃんとぼくを映像化したいとか言ってきて」とか聞いたけど、本人の間違いだった(笑)。
・「ダフ屋対策で、短い期間で二回やれば大丈夫かと。あと、7月にもイベントは内定しています(笑)。あと、このイベントの告知はロフトと西原さんの公式のみなんで、気付いた人は偉いですね」なに?チケッツ買った人はダメ人間とか言ってるのか!!!ロフトは数ヶ月前でないと取れないんですよねえ。明らかに何かのイベントが頓挫したって雰囲気も見受けられるんですが(笑)
・「いけちゃんとぼく」の予告から。「西原さん、開始数分で泣いてましたもんね」「だって、私の生まれ育った街だもん」海の見える故郷はいい。とんでもなく貧乏なんだろうけど。
・ナレーションがほぼネタバレなことについて。「ネタバレでも客がだだもれで入ってくるんだって。だって”余命一ヶ月の花嫁”だよ(笑)それでも客が入るんだって」そりゃいろいろ考える方もバカになるわな。でも、結末が大事なんだろうか?”手段のためなら目的を選ばない”
・角川って、笹の葉EDの一件でもそうだけど、なんか”喜びそうなこと”を探知する人が中に居るんだと予想。決定権を持っている人が代替わりしたんだよ。
・「女の子ものがたり」の予告。やっぱり恐れていたイメージというか。「単館上映っぽいよね」ってのは大賛同。まあ、その形式でないと作っちゃダメだし。で、なーんかこの原作も映画も全編、娘さんへのメッセージって感じがするんだ。いい親を持ったというか、気の毒というか。
・「ぼろい服を着るんだけど、逆にいい感じになってるし」そんなもんで、いろいろ言ってたけど”絶対に口は出さない”ってことなんですね。
・例のアニメについて。4クール契約とは知らなんだ。「約束したけど、”状況が変わりまして”ってことはよくあるんだわ」まあ、商売ですもんね、損が出てまでやる必要はないわ。



●その3
・今までの、連載分を見てのあれこれ。模写絵がアップになる度に爆笑。
・”首寝違え三人集”トークが炸裂。殿堂入り二人も含めるとこちらも考えることはいろいろある。それ以外にも”あの人は?この先生は?”ってとこでだけでなくてさ(笑)
・「みうらじゅんさんの似顔絵を、こんなサングラスしない感じにするのは初めて見ました」「私と会う時は、この顔だもん」素顔はハンサムって思ってましたけど、この微妙な仕上がりは(笑)
・三人集の内、挑戦を受けたのがこの人だけなんだそうですが、西原りえぞお先生と勝負しろ!ってのは、結構ハードルが高いんですよ、やっぱり。実生活であんなお姉ちゃんが近くいたら逃げる(失礼)。だから鴨ちゃんエラい。
柳沢きみお論。そこはねえ、いいじゃんともなるけど。アシスタントは若いお姉ちゃんばっかりってのは都市伝説だと思うぞ。
・大御所二大女性作家に対する意見がまた。でも、それって自分の仕事に絶対の自負と自信があるから言えるんだし、その地点からでないと、彼女達の思惑は見えないのだろうか。”マンガをなめている”って、りえぞお先生クラスと比べたらいかん(笑)
・「苦労して書くけど、似ないヤツもあるんだ。それを愛ちゃんがきしむ右肩で”こうか!こうか!”って色つけてくれて」絵の上手さでなくて個性で勝負しているんですね。あと、愛ちゃんも大台に乗ったので、いろいろ体も辛そうです。



●その4
・西原トークで会場が暖まった後、「皆さん、全日本プロレスの馬場を見るような目線でお願いします」との紹介で安孫子先生登場。バックは”Anarchy in the UK”(だったけ?)
・その時の客の騒ぎっぷりと歓声が凄くて。ロフトでゲストが登場しただけでこんなになるなんて見た事ないや。
・自分はいろいろな方を見てるんですよ。全盛期のHGとか二年前の爆笑問題、一年前の千原兄弟とか。そこら辺よりも数倍デカイ反応だったなあ。
・ここからはあんまり記憶なし。肉眼で動いて喋るA先生を見たら、普通に泣いてしまったんだね(笑)。もし、神様を拝見できたらそうなるでしょ?
・西原さんに色紙を贈呈。ハットリ君と”お母さん大好き〜っと泣きながら謝る”ひよちゃんの二人の彩色イラストで、貰った時に胸に抱いて”うれしー!”って言った姿が印象的。「娘の嫁入り道具に」ってのはいいな。
・喪黒福造の生書き。八巻さん「書き順に注目です」とのことなんですが、上から順番なんですね。そんなやり方なんだ。その後にりえぞおさんも喪黒挑戦なんですが、さすが、見たばかりなんで完璧。



●その5
・対決スタート。後でぼやいてましたが、A先生は分からない題材にはイラスト化するのを断固拒否するんですわ(笑)。「知らないから書けない!」そこから勝負なのに。
・勝負しない変わりにトークするんですが、そちらが長い長い。先達の話は拝聴しようってことなんで嬉しいですし、そっちの方がいいなあ。
・ゴルゴ13できるかな?「うーん、銃を入れたのが失敗だったあ〜現場でカラシニコフ撃ったこともあるのに〜」と悔しがるりえぞおさん(笑)。AK-47は普及してますもんね〜。
・ときわ荘のメンバーを書く際に当時の話をいくつか。寺さんの時に西原さんのツッコミに即座に、訂正したA先生に愛情が感じられて。
・渋谷の西原展後に、近くのねぎしに一人で入店話。「お姉ちゃんが帰るからさ」客も店員も全員ビビるよー。
・しかし、その場で描かせないで、居なくなったあとでぼやく八巻さんはもっと悪い。



●その6
・つのだ話と極真会館に入門体験談。漫画家に空手の技術は必要か?でも、習っていた当時の大山道場ってヤバい面子だよねえ。「海外に取材に行くからと理由をつけて」
・がんちゃんの通っている極真ってたしか”新極真会”の方なんですよね。小島先生!それでいいんですか(笑)
・つのだ話からのトキワ荘メンバーについて。寺さん/石森/赤塚/つのだ/当人と描くA先生。でももっとメンバーを描いて欲しかったな。水野さんとか森安さんとか長谷さんとか。
・自画像に「これ、のび太ですか?」と質問する八巻さんは地雷を踏んだかも。
・っつーか一つ描かせるのに、その十倍のトークを拝聴しなければならない。「最近漫画描いてねえからよお〜」(この台詞は十年以上前からの持ちネタ)だから仕方がない(笑)。
・声援もそうだけど、カメラ撮影率もハンパない。みんなバンバン撮影していたなあ。自分はそれどころじゃないのでなし。まあ、いいか。
宮沢りえさんから”あびちゃん”と呼ばれるまでの経緯を説明。あの年齢ですと、どの娘さんも同じ感じに見えるのかなあ?西原先生&愛ちゃんが「ちちで挟むぞ!」とか言うわけだ。



●その7
・ビールを飲んで、漫画描いて、明日もゴルフって元気だわなあ。週一はゴルフってのはなんなんだ。本当に漫画描いてないのか?
・石川なんとかのゴルフ選手が題材に。でもさ、八巻さんチラっと見せるのはなしでしょう。
・やりたがらないので題材がなかなか決まらず、やっとでた最後が「のらくろ」。A先生はもう最初から似せて描く気なし(笑)
・で、もうお時間ですので終了。早く飲みに行きたいんだって(笑)。プレゼント用の怪物くんをビジョン越し描いて下さいました。うおおおおお。
・壇上から降りた後に、なんか記念撮影。「若い女の子はどうぞ周りに集まって下さい」とのことで若い(???)女性達が集まる。いいなあ。
・で、拍手の中退場。一旦控え室に帰るのでなく、直帰。素晴らしい。
・休憩。見ているこっちが燃え尽きる。肉眼で拝見できたなんて信じられない気分である、今も。



●その8
・後半戦。国友やすゆき先生登場。の前に疑問点が。ある程度のキャリアがある方は大体顔バレしているような気がしますが(例外:士郎正宗)今回は謎。はてどんなお顔なのでしょうか?
国友やすゆき先生って、たしか”コマ単位に原稿を分割して、スタッフ総員して仕上げて、パズルの様に組み直す作業が日本一”とどこかで聞いたことがある。なんだ、この無駄知識は。
・登場。ああ、いい人っぽい方だわ。「中華料理屋でちょこちょこってすればいいのかと思ったら、公開なんだもーん」
・「国友さんだけですよね、漫画で挑発されて、電話で”僕は逃げません!”って言ったのは(笑)」
・そんで、肩ならし的に009を国友先生が描くでござるの巻。「意外と上手いですね」は失礼。
・まあ、人前で、何時もの違う環境、違うペン&紙、机もない、即興でお題を出される、隣に漫画界最強の女傑、などである程度の作画レベルに持って来れるってのは、”絵が上手”とは別のスキルなんだと考えるのであるが、それを言うと企画破壊なるので。
・「首寝違え三人集とか言われるけど、正面から描けないでしょ?」「うん、なんか描けないんだよ(笑)」
・国会議事堂できるかな?「普段はアシスタントに描かせているんですよ(笑)」そりゃそうだ。なんで高いお金で雇っているのか。
・建物系は二人ともアウト。りえぞお先生の建物ってそんなに印象がないんだよね。「どうせ、国会のここら辺の部分で、”あは〜ん、うふ〜ん”とか描いてるんでしょ(笑)」



●その9
麻生首相できるかな?お二人とも上手。頭の中にイメージ沸けば、そっちレベルは結構大丈夫なのかな?
・りえぞお先生が描いている際に、他の漫画家をディスりながらやるのが心底最高。「あんなのより上手なイラストレーターなんていっぱいいるよねー」あの人はもう、漫画家でもないなにもない人間だと考えているから、いいんじゃないの。完全同感だけど。
・さらに別の作家で「漫画なんて”こんなもんでしょ?”ってさらさら描いてるんだよね。漫画を舐めてるよなあ」一度も面白いと思ったことないから、いちいち悪く言わなくても(笑)
・りえぞお先生が喋らずに真剣に描く時のオーラ&表情が尋常ではない。昔、鴨ちゃんの原稿で”深夜の仕事場で偶然見た彼女のこと”ってのを思い出す。「こりゃ不味いことになったな」と考えるのも当然。
・でも、りえぞお毒舌タイムにて、なんにも返さない八巻さんを見て同情するというか。そりゃ、仕事があるんだよね(笑)。



●その10
クレヨンしんちゃんできるかな?万人に売れている作品に対する怨念がスゲエ。今での十分じゃないの。
・国友先生はなんでそんなにエロい事が描けるのか?話。「元々モテていたら、あんなもの描けないですよ」
・やる気まんまんのオットセイできるかな?動物系はりえぞお先生が一枚上手。っつーかエロい表現を進んでやるんだね。国友先生の付属男がオモロ。
・国友先生「自分の描く女性は”長髪”/”短髪”/”クルクル巻毛”で、白抜きとベタありで計6種類。これで十分」そんなもんでいいのか。
叶姉妹できるかな?国友先生はエロい女を描けばそれでいいのに。「知らないんですよ」とのこと。片方はいい出来でしたが。



●その11
ピカチュウできるかな?八巻さんの「国友先生、漫画家としてはアウト」って話に笑う。りえぞお先生はお子さんがジャストだからなあ。付属のキャラも秀逸。
・国友先生のりえぞお先生似顔絵が特徴あっていい。まあ、鼻をあんな風に描くのはいなかったが。「じゃあ、西原先生の作品も読んだ事ない?」「ぜんぜん読んだことないんですよ(笑)」
・りえぞお先生の「巻毛でエロい秘書かなんかがやられて”あはーん”ってやつを描きたい」話からの絵が今回一番上手かったような(笑)。
・ラストお題:サザエさんできるかな?りえぞお先生、なに時間かけているのかと思ったら、脇のネコを描いてました。このネコは会場ウケが良かったな。卑怯だけど。
・国友先生のサザエさんが色気があっていいとかなんとか。そんな事言っているのは八巻さんだけだけど。
・で、最後の最後にビックリするような結末。これは実際の作品をスペリオールにて。



●その12
・最後に寄せ書き。あら?国友先生がちゃんと描くと、滅茶苦茶上手いじゃないですか(笑)
・そこ際に「いつも描いてる机が斜めだから、ここではやり難い」そうだ、ある程度描く人はみんな机があの形状になるんだわ。「あら?あたしは平面で描くわよ(笑)」
・しかし、最近のLED版トレース台の光っぷりといったらなあ。学生時代に「目壊すから辞めろ!」って言ったこともあるんだけどね。作品のクオリティ&楽=視力落ちる(失明しない程度に)ってのを天秤にすると、そっちを選ぶのは当然なんですが。
・寄せ書きじゃんけんタイム。みなの殺気が(笑)。こんなもん勝てるわけないので適当に。
・終了。通常の西原りえぞお先生イベントとは酒量が桁違いに少なかった。煮えこんでデロデロになって、下ネタで引かせて、ぐちゃぐちゃになるのになあ(笑)。
・関係ないことを最後に。このイベント時に同じ席にいた方三人が”自分が学生時代によく原稿を読んでいた人達”で、なんだか不思議な感じではあったというか。昔の自分に知らせてみたいわな。



●看板