村崎百郎と根本敬と町山智浩と吉田豪と唐沢俊一と岡田斗司夫
変な予感がしてたのである。
「根本先生が自分の連載で村崎百郎の墓を描いたって」って聞いた時に。
陰な予感がしてたのである。
吉田豪「スリルのある事が好きって俺も言ってるけど、根本先生は目をつぶってそこにいくから、全然違う。反省した。生き方が違うんだよ。根本先生は孤高。この前のイベントで話を聞いて本当に痛感した。」
妙な予感がしてたのである。
吉田豪「根本先生は村崎百郎の追悼で何か考えているんですよね」
根本敬「うん。でも、詳しい内容は話せませんね。個人的にやる事なんで。一切商売ではないから、皆様には風の噂で耳に入ればいいかと」
さて、「村崎百郎の本」を読みました。新宿紀伊国屋で発売日に。最後の一冊だったのが印象深い。
ペヨトル工房、危ない一号、鬼畜のススメ、電波系、社会派くんがゆく、ガロ、宝島30、GON、永瀬唯、切通理作などなどなど。
あの頃の記憶、ここ何年かは確実に閉じていた箱がドンドン開いていくわけで。
最初に彼を認識したのは、ここを読む人と同じかもしれないけど「東大オタク学講座」。何度も読んだなあ。
きっかけは岡田斗司夫先生なるオモロい人のおかげなのです。
http://netcity.or.jp/OTAKU/okada/library/books/otakusemi/No9.html
その後に、彼の著作なりを色々拝見すると「まあ、これは、、、、はあああ。」となるわけである。
好きとは口が裂けても指が曲がっても書けないけど目を離す事は出来ない存在だったわけで。
「村崎百郎の本」で彼の作品が何点か読めますが、今の視点で見ると驚く事ばかりだったりします。
こんなに奇麗な文章を書く人だったんだ、こんなにめんどくさい人だったんだって(笑)
「村崎百郎の本」は必読な人が多いと思いますがおすすめしません。根本さんの墓標の意味を知りたい人はどうぞ。
こっそり書くけど、「村崎百郎の本」で一番泣いた箇所は、他でもなく唐沢俊一先生のインタビュー。なんとかしたいけど、どうする事も出来ないけどさ。
”欲を言えば、二人とも殺された方がもっと見事な幕切れになったかもしれないけど、贅沢は言いません”
インタビュアーさんが「やめてくださいよ、、、(笑)」とあるけど、現場では笑ってたの??違うでしょ。
で、12月6日に「人生解毒波止場」の文庫が発売されました。オリジナル版を持っている人は、根本先生の絵が一切なくなっているので、買わなくてもいいと思うでしょ?
違うんだな。
巻末にこの本の編集者町山智浩さんの入魂の文章があるからです。これだけのために買う価値ありまくり。ショックでぐちゃぐちゃになっても知りませんが。
これを書いた町山さんも、こちら側では想像できないぐらいの覚悟と感情があったのかも。そこの所は解らない。
え?「人生解毒波止場」に何が書いてあるかって?それは読んでからのお楽しみに。
少しだけヒントを書いて今日のお話はおしまい。
※上記の根本敬inロフトプラスワンでの会話の後半部分を抜粋。
吉田豪「本当にそこの所は話せないんですよね。でもですよ、村崎百郎さんを刺した人、不起訴ですって。ある程度したら出てきますね」
根本敬「うん、それは願ってもないことだねえ」
そこで、この世の物とも思えないほどの”ニヤリとした顔”をしたんだけど、それを伝える言葉を知らないのです。
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